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「キャリアサービス(教育・職業ガイダンス他)実践者のための国際コンピテンシー」
コア・コンピテンシー
*「コア・コンピテンシー」は、全ての実践者に必要とされる知識、スキル、態度に重点を置いている(労働環境に関係なく全てのキャリアサービス実践者に必要)。
- C1適切な倫理的行動とプロらしい振る舞いで、役割と責任を果たす
- C2顧客に学習、キャリア発達、個人的問題を向上させる際に、支持とリーダーシップを示す
- C3人と効果的に交流するために、顧客との文化的相違に対する認識と理解を示す
- C4ガイダンス、キャリア発達、カウンセリング、コンサルティションにおいて、理論とリサーチを実践に結びつける
- C5ガイダンス、カウンセリング・プログラム、介入行為を企画、実施、評価するスキル
- C6各自の能力と限界を自覚する
- C7適切な言葉遣いで、同業者や顧客とコミュニケーションを効果的にとる能力
- C8教育、研修、雇用動向、労働市場、社会問題に関する最新情報に精通している
- C9社会や異文化に対して細心の注意を払う
- C10専門家チームの中で効果的に協力するスキル
- C11生涯を通じたキャリア発達のプロセスに関する知識
専門コンピテンシー
*労働環境や顧客層に応じて必要となる付加的なスキル、知識、態度。幅広い「専門的コンピテンシー」が要求される実践者もいれば、仕事の性格上、そうでない者もいる。しかしながら、「専門的コンピテンシー」はあらゆる業務で一様に重要だと見なされている
1. アセスメント
- 1.1.異なるアセスメントツールとテクニックに基づいて、顧客のニーズを的確かつ徹底的に概念化し、診断する。
- 1.2.状況に応じて、アセスメントから得たデータを適切に使用する
- 1.3専門サービスへのリファーを要する状況かどうか判断する
- 1.4.個人がリファー先と連絡を取れるように手配して、円滑なリファーを行う
- 1.5.リファー先の最新リストを継続的に入手する
- 1.6.顧客の状況に応じ、必要なアセスメントを実施する
2. 教育ガイダンス
- 2.1.学生の潜在能力と、それを成就させるスキルに対する関心
- 2.2.学習プランを立てるように、個人または集団で学生を指導する
- 2.3.意志決定プロセスにおいて学生を支援する
- 2.4.自己認知を向上させるように学生を支援する
- 2.5.進路選択において学生を支援する
- 2.6.学習上の問題を克服するように学生を支援する
- 2.7.国際交流プログラムに参加するように、学生にやる気を起こさせ、支援する
- 2.8.子供の学業の進度と発達について両親と相談する
- 2.9.教育方法を改善するように、教師間で助け合う
- 2.10.教育課程内で教育ガイダンスを実施するように、教師間で助け合う
3.キャリア発達
- 3.1.キャリア発達と、職業的行動の型についての知識
- 3.2.関連する法的問題と、それと関連するキャリア開発についての知識
- 3.3.生涯を通じたキャリア開発のためのプログラムと活動を計画、設計、実施する
- 3.4.キャリアのトランジション段階に対する準備と計画のための、意志決定とトランジションモデルの知識
- 3.5.キャリアの意思決定において、影響を与える要因(家族、友人、教育的・経済的機会)と、偏った態度(性、人種、年齢、文化によって人に対する固定概念をもつ)を明らかにする
- 3.6.目標設定、それを達成する戦略の明確化、目標/価値観/興味/キャリア決定の継続的な見直しの際に、個人を支援する
- 3.7.仕事、経済的、社会的、個人的問題に対応する、州および地域の相談サービスや機関についての知識
3.8.キャリア・プランニングの材料、PCを利用したキャリア情報システム、インターネット、その他オンライン情報源についての知識
- 3.9.上記のようなキャリア発達ツールやテクニックを適切に利用するスキル
- 3.10.特定の集団のニーズに応じたキャリア開発手段を利用するスキル
- 3.11.仕事と人生のプランを立てるように顧客を支援する
4.カウンセリング
- 4.1.顧客の個人の発達と行動の型に関連する主な要素を理解する
- 4.2.顧客に対して共感、尊敬、建設的関係をもつ
- 4.3.個別カウンセリングのテクニックを利用する
- 4.4.集団カウンセリングのテクニックを利用する
- 4.5.危機的な学生のニーズに注意を向ける
- 4.6.以下について顧客を支援する
- 4.6.1.個人的問題の予防
- 4.6.2.人格の発達
- 4.6.3.個人的問題の解決
- 4.6.4.意志決定
- 4.6.5.性に対する意識
- 4.6.6.社交スキル
- 4.6.7.健康教育
- 4.6.8.余暇時間の利用
- 4.7.顧客の人生プランの設計を支援する
- 4.8.他の専門サービスを利用すべきケースを見極め、紹介する
5. 情報マネジメント
- 5.1.地域、国内、国際レベルにおける教育、訓練、職業に関する法律の知識
- 5.2.異なる国々で取得できる同等の学位と職業資格についての知識
- 5.3.以下に関する最新のキャリア、教育、個人的/社会的情報を収集、体系づけ、普及、提供する
- 5.3.1.教育と訓練
- 5.3.2.職業に関する情報
- 5.3.3.雇用機会
- 5.3.4.その他(健康、余暇など)
- 5.4.教育と職業に関する情報を提供するために、ITを利用する(データベース、PCを利用した教育・キャリア指導プログラム、インターネット)
- 5.5.有意義な方法で教ss?育・職業の情報にアクセスし、利用できるように顧客を支援する
6.コンサルテーションと調整
- 6.1.学生に対する取り組みを向上させるために、両親、教師、家庭教師、ソーシャル・ワーカー、学校管理者、その他の関係者と相談する
- 6.2.相談し合う関係、目標、行動の改善を、創造・維持するために必要な対人スキル
- 6.3.組織(大学、企業、自治体、その他の団体)と一緒に仕事をするスキル
- 6.4.様々なコンセプトや新しい情報を有効に解釈し、説明する
- 6.5.学生のために、学校や地域社会の人員・資源をまとめる
- 6.6.学生やその他の人々が特別プログラム、サービス、ネットワークを利用できるように、紹介システムを活用する
- 6.7.自分の学業や職業プランを立てるように、学生の創造性を刺激し、調整する
- 6.8.プロとしての良いイメージを形成するスキル
7.リサーチと評価
- 7.1.リサーチ方法、データ収集、分析テクニックについての知識
- 7.2.ガイダンスとカウンセリングに関連するリサーチ・プロジェクトを推進する
- 7.3.リサーチ結果の報告で、プレゼンテーション・メソッドを利用する
- 7.4.リサーチ結果を解釈する
- 7.5.リサーチ結果を、ガイダンスやカウンセリングの実践に結びつける
- 7.6.最新テクニックとプログラム評価モデルを使って、ガイダンスプログラムと活動を評価する
- 7.7.最近のリサーチから、知識を最新に更新する
8.プログラムとサービス運営
- 8.1.ターゲット層を特定する
- 8.2.ニーズを査定する
- 8.3.プログラムの計画と実施に関与する人的・物的資源の棚卸
- 8.4.関連性がある最近の資料、動向、課題についての知識
- 8.5.地域社会でプログラムとサービスの認知度を高める
- 8.6.プログラムと活動を管理する(企画、実施、スーパーバイズ)
- 8.7.活動の効果を評価する
- 8.8.評価結果を活用して、団体/機関に改善を提言し、プログラムを強化をする
- 8.9.教育、カウンセリング、ガイダンス、職業紹介の各種サービスを組織し、管理するスキル
- 8.10.人員を管理、スーパーバイズする
- 8.11.スタッフ開発を推進する
9.地域社会の能力開発
- 9.1.地域社会の主要パートナーとの関係づくりのスキル
- 9.2.人的・物的資源を分析する
- 9.3.地域社会のニーズを査定する
- 9.4.地元ニーズを満たすために、地域社会と一緒に資源を有効に使う
- 9.5.経済、社会、教育、雇用の目標を達成するために、地域社会と一緒に行動計画を開発、実施、評価する
- 9.6.教育・職業指導に関する、地域、国内、国ss?際レベルの人的・物的資源のネットワーク(例:IAEVG)と一緒に取り組む
10.職業紹介
- 10.1.顧客に求職方法をコーチする
- 10.2.求職プロセスでのインターネット利用
- 10.3.顧客が適切な仕事を選択できる支援をし、仕事の機会を提供する
- 10.4.機会を得るために、事業主や教育・訓練提供者と連絡を取り合う
- 10.5.政策立案者と相談する
- 10.6.職業紹介の案件に対するフォローアップ
- 10.7.個人と求人、教育、訓練をマッチングさせる
- 10.8.顧客の雇用維持を支援する
以上、2003年9月4日のIAEVG(International Association for Educational and Vocational Guidance)総会に提出された「キャリアサービス(教育・職業ガイダンス他)実践者のための国際コンピテンシー」最終報告より、リクルートのワークス研究所の協力を受け、キャリアカウンセリング協会が翻訳しました。