GCDF-Japan資格者へのインタビュー

GCDF-Japan資格取得後にお送りするメールマガジンをちょっとのぞき見!

GCDF-Japan資格者の方に、毎月10日ごろ、メールマガジン『キャリアカウンセリングの今がわかるオンラインマガジン CAREERウォッチャー』を配信しています。
ここでは、そのメールマガジンの中から、GCDF-Japan資格者のご活躍の一例をご紹介します。

最前線インタビュー

『キャリアカウンセリングの今がわかるオンラインマガジン CAREERウォッチャー』 2011/12/12号より

若手の研究者に「自分のキャリアを冷静に見極めて欲しい」-先輩研究者として伝えたい- 池 浩(いけ ひろし)さん 独立行政法人 理化学研究所 人事部 人材開発課 GCDF-Japanキャリアカウンセラー 工学博士

大学卒業後、某ホテルグループ会社に入社。1年の研修を経た後、人事に配属。宿泊、宴会、レストラン、あらゆる仕事を覚えたいと思い、アルバイトや社員の採用、教育研修に携わる一方で、繁忙期の人手が足りない時期には、あちらこちらと現場を飛び回っていた。結婚後1年ほどでご主人のご両親と同居を始め、31歳で第一子を出産。家庭、職場とさまざまな人の協力を得ながらホテル業界でキャリアを積み、40歳を目前に第二子を授かる。生まれる3日前まで働き続け、出産後現場に復帰。早期定年退職制度を遂行する課長職を務めあげ2001年3月に退職。2002年、転職により初めてキャリアカウンセラーという仕事に出会う。時期はまさにキャリアカウンセリングの黎明期。早々とGCDFライセンスを取得し、現在は企業研修トレーナー・講師、キャリアカウンセラーとして活躍中。フリー10年目を迎える来年は新たなことにチャレンジしたいと意欲を燃やしている。


 ホテルを退職してからの10年を振り返ると、3本の道が交錯しながら、大きな1本の道になっていたことがわかります。1本はホテル業界に関わる仕事で、研修トレーナーや業界誌への寄稿など、私を育ててくれた古巣への恩返しの意味も込めてやらせてもらっています。もう1本はフリーランスとして自分はどこで稼げるのかを模索しながら、いろいろなことにチャレンジする中で開拓していった領域です。ホテル業以外の会社を1社でも多く知りたいという目論見のもと研修会社に所属しましたが、ここで評価されたのは自分では不本意であった「クレーム対応講座」で、その後全国各地を行脚することになりました。最後の1本はキャリア領域です。職業訓練校の生徒さんに対するキャリア相談から始まり、それは就職ショップやJobカフェ、大学、企業でのカウンセリングの仕事へと広がっていきました。退職してからの2,3年はこの3本が並走していましたが、ウェブで連載していたキャリア記事が本の出版に繋がったり、そこから化粧品メーカーの美容部員のキャリア研修講師のお声がかかったり、個別に仕事が入ってくるようにもなり、クレーム講座講師からは卒業し(笑)、2005年あたりからようやくキャリアでひとり立ちしていけるのではないかと思うようになり始めました。

 現在は、大学や企業、Jobカフェでの個別カウンセリング、新入社員から管理職まで幅広い方々を対象とした研修トレーナー、CCAの講師などをしています。フリーランスの強みは、立場を自由に変えて仕事を請け負えるところにあると思います。例えば、今大学でキャリアアドバイザーをしていますが、その大学の学生たちが多く希望する企業や官庁で研修トレーナーもしていますので、両者の立場からクライアントを見ることができます。これをやるにはこれは必要だなというように、次のテーマ、目標を見据えた上で、お受けする仕事をコーディネイトできるのはフリーならではの醍醐味ではないでしょうか。また、家庭内に目を向ければ、下の子が10歳で子育てもありますし、寝たきりの親も含めて介護をどうするのかも切実な問題となってきます。自分の仕事の量を調節できる立場にあることは、家庭人としての私を確保する上では欠かせない要素です。

 今までの10年間は、世の中のキャリアニーズにピタっとはまってオファーが舞い込み、そこで試行錯誤しながらも土台をなんとか作りあげて、また次へと進むという繰り返しでした。フリーで仕事をしていくためにも、様々な現場で経験したことを自分なりに整理して、腑に落として、ものにしてと、頑張ってきましたが、これは地道で大変な仕事でもありました。しかし、そのおかげで自分の中に経験や体験が蓄積され、引出しが増えて行きました。クライアントの属性や現場にこだわらず、どこにでも臆さず飛び込んでいった結果ですが、その背景には「現場に行って感じて考えて、今の自分にできることを最大限行ってナンボ!」という気持ちがあったからでしょう。ホテル業界で働いている時も、今から振り返ればまさに「現場の人」でした。今は、現場監督からさらにキャリアカウンセリングを追求するためにも、スーパーバイザーをめざしていきたいと考えています。今後の10年を生きていくために、自分にどのような付加価値をつけていくのか、不安でもあり大きな楽しみでもあります。

 

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