CCAが考えるキャリアコンサルタントの効果的な継続学習
〜CCAの学び体系〜

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1.キャリアコンサルタントの「質」をめぐる社会からの期待と
資格者からの要望

キャリアコンサルタント国家資格化により、資格者数は増加の一途を辿ることが見込まれています。国の動きに目を転じると、働き方改革をはじめわが国の労働行政は大きな転換期を迎えています。キャリアコンサルタントに求められる能力要件の改定内容(2020年4月から施行)に明らかなように、国の政策を支える役割としての期待は一層高まり、それと比例して、より質の高いキャリアコンサルタントを求める声が、行政、企業、学校、クライアントなどあらゆる方面から聞かれるようになりました。

社会の期待に応え続けることができる質の高いキャリアコンサルタントであるための条件は、「効果の高い継続的な学び」に尽きます。更新講習は、各機関から数多くのカリキュラムが提供されており、地域格差解消の課題は残るものの、既に学習機会に不自由はない状態になっています。しかしその一方で、資格者の皆さんからは「どの講習を選択したらいいのかわからない」「結局は短時間、安価といった理由で選んでしまうがこれでいいのかどうか不安になる」「自分にとって必要な講習がどれなのか教えてほしい」という不満・要望の声を数多く聞きます。

こうしたキャリアコンサルタントの質の向上への社会からの要請と、有効な学びに関する資格者からの要望を踏まえた「CCAの学びの体系」についてご案内していきます。

2.CCAが考える「効果の高い継続的な学び」の条件

私たちは資格者の「効果の高い継続的な学び」を実現するために、以下の4点が重要であると考えます。

① 定期的に実力診断を受けること

自分に本当に必要な講習を選択するためには、まず実力診断によってキャリアコンサルタントとしての成長課題を明確化することが前提になる。

現時点の「実力」を知ることで「今の課題に対応した学習プログラム」の選択が可能

② 「実践⇒実力診断⇒学習⇒実践」の成長サイクルをまわすこと

実践(D)⇒実力診断・課題明確化(C)+効果的な学習メニューの選択(P)⇒講習受講(A)⇒実践(D)のサイクル(持続的成長のためのD-CPADサイクル)をスパイラルに繰り返すことで、持続的な成長サイクルを実現することができる。

「実践⇒実力診断⇒学習⇒実践」の成長サイクルをまわすこと

③ 科学的なスーパービジョンを受けること

スーパービジョンは特定の流派や技法を徒弟的に学ぶものではなく、教育プログラムとして科学的で標準化された技術の元にシステマティックに実施されるものを受講する必要がある。またスーパービジョンは事例指導(クライアントの見立てと支援の指導)にとどまらず、スーパーバイジー(キャリアコンサルタント)自身の課題に焦点を当てた教育的指導でなくてはならない。

科学的なスーパービジョンを受けること

④ 3つの学習レイヤーを視界に入れること

継続的な学びに不可欠な学習レイヤーは、「専門領域ごとに必要となる知識・技能・技法」「キャリアコンサルティングの土台であるキャリアカウンセリング基礎技術の練磨」「基礎コンピテンシーとしての『見立て力』と『セルフモニタリング力』の向上」の3つである。

3つの学習レイヤーを視界に入れること
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3.CCAの学び体系図

以上を踏まえたCCAの学び体系を示したのが下図です。

CCAの学び体系図
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