国家資格キャリアコンサルタント更新講習・GCDF-Japan継続学習

18回目を迎えた慶應義塾大学名誉教授　花田光世先生のCCA特別セミナー。
今回は、これからますます活躍が期待される「企業・組織内キャリアコンサルタント」に必要な学びについて、 厚生労働省「キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会」の座長である花田先生にお話しいただきました。

2021年度CCA特別セミナーに向けて、花田先生に以下メッセージを頂戴しました。

キャリアカウンセリングの流れをベースとしたキャリアコンサルタントのスーパービジョンやスーパーバイザー育成の新たな内容が求められています。従来のカウンセリングケースを中心とした 事例研究に加えて、セルフ・キャリアドックの展開に対応できるキャリアコンサルタントの育成とその指導者の育成の必要性をもとにした新たなプログラムの開発です。
登録キャリアコンサルタント検討委員会の2020年度と2021年度の報告書：
2020年度報告書：「キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進等に関する報告書」
2021年度報告書：「働く環境変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」
では、企業組織で活動するキャリアコンサルタントに対して新たな研鑽の仕組の構築を求めています。

今回のCCA特別セミナーでは、この報告書の提起を受け、
具体的な企業組織向けのキャリアコンサルタントの育成プログラムについて、
下記をテーマとして、幅広に検討する予定です。

１．セルフ・キャリアドックの内容をどう反映させるか
２．組織の活性化を組み込んだ活動とそのKPI
３．組織的展開を可能にするプロセスコンサルテーション
４．セルフ・キャリアドックの新たな展開と継続的・連続的なキャリア支援

ウェビナー受講者の声

• 花田先生のお話から、従来のキャリアコンサルタントに求められる能力、コンピテンシーが、時代の変化に伴ってどのように変わっていくか具体的なイメージを持つことができました。単なるトレーニングやスキル訓練ではなく、タレント＝能力開発に焦点を当てるセルフキャリアドックの意義と役割が改めて理解できました。支援の構造化の必要性、経営的視点での協働など、求められるものは高いと思いますが、ベースは人の可能性を信じるキャリアコンサルタントとしての在り方だと改めて考えました。
• 現在のキャリアコンサルタントがよろず悩み相談を主流にしている方が多い中で今後はキャリア開発形成と組織視点を持つ必要がある事は強く意識したいと思っていたので先生のお話は非常に参考になりますし、勇気づけられました。また企業が自社の人材育成ビジョン・方針に基づきながらも主体的なキャリア形成について総合的に取り組んでいけるようになれるように具体的支援を行いたいと思います。
• 自律的MBO-S（目標管理制度）が機能し、セルフキャリアドックが本来の目指す仕組として展開されるためには、カウンセリングベースのスーパービジョンだけでは実現出来ず、これまで殆ど重視されてこなかった、新しい意味でのプロセスコンサルテーションや専門家との協業などの視点が不可欠であることなど、真に求められる実践的な、今私たちに突きつけられた課題を問いかけられた思いでいます。個のストレッチを推進力とし組織開発、人材開発に関わり続けるには、これまで踏み込むことのなかった個人情報の扱いや合理的配慮に関する取組みなども、スーパービジョンの課題に包含されることも示唆いただきました。これら真に実現すべき新しいスーパービジョンの方向性に多くの示唆を受けました。

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