キャリアコンサルタント養成講習、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム。

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厚生労働省・キャリアカウンセリング協会の共同開催により「ジョブ・カード弾力化検討会」を実施しました

2018年4月4日(水) 当協会セミナールームにて、ジョブ・カード弾力化検討会を実施いたしました。
この検討会は、厚生労働省人材開発統括官付若年者・キャリア形成支援担当参事官付キャリア支援室との共同開催です。

ジョブ・カードの概要はこちらから

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国民一人一人の職業能力の向上等を目的として、2008年より実施されている「ジョブ・カード」。
この度更なる利便性の向上を目指し、より現場に即した柔軟な活用を可能にする「ジョブ・カード弾力化」が
労働政策審議会で承認され、平成30年度よりその様式が改正される運びとなりました。

詳細はこちらから

これまで厚生労働省によるハローワークや大学、企業への意見聴取が実施され、
その意見をもとに文部科学省・経済産業省との協議が行われています。

今回新たな意見聴取の機会としてジョブ・カード弾力化検討会を実施し、
14名のGCDF-Japan資格者の方にご参加いただきました。
(※この検討会については<継続学習情報>としてGCDF-Japan資格者及びCCA会員
皆様にご案内しています。沢山のご応募ありがとうございました)。

検討会にご参加いただいたGCDF-Japan資格者の14名は、
大学講師、人材派遣会社勤務の方、企業人事部所属の方、企業年金基金ご担当の方、
会社経営者など幅広い業種・職種からのご参加です。
また、厚生労働省より4名の方が参加されました。

ファシリテーターは、当協会特別講師である田中春秋先生です。

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検討会のテーマは、「ジョブ・カード」は「弾力化」を機会にどういう使い方をすればもっと社会の役に立つ道具となるか、です。

現行の「ジョブ・カード」使用方法にとらわれるのではなく、在職者・転職者・学生・中高年層など幅広い対象者それぞれが、
自己理解を深めて成長していく為の道具となるにはどうしたらよいか、という視点で、3グループに分かれ活発な議論が交わされました。

以下、頂いた意見の一部をご紹介します。

◎転職する時はこういった自己理解ツールを利用する機会があるが、一社で長く働いている人など在職中の人がどうやったら使うようになるのかが、
普及のポイントとなるのではないか。
◎自分自身のこれまでのキャリアデータをパソコンに入れておいて、学生・就職活動中・入社後・社会人○年目などあらゆる節目で定期的にキャリアを
振り返ることを一人ひとりに習慣づけるのはどうか。そうすれば、自己理解ツールを使う動機づけになる。

◎そもそも、成長したいと思っている向上心がある人ばかりではない。働き続ける必要があって、その為の環境と能力を持っておかないとならないと
思っている、という人物像の方が妥当ではないか。
◎大企業は自社オリジナルの自己理解ツールを既に導入しているところが多く、わざわざ今からジョブ・カードを使う必要性がない。国が国策として取
り組むならば、キャリアを振り返る機会が少ない中小企業を中心に働きかけるのが有効と思われる。
◎「ジョブ・カード認定企業制度」を立ち上げ、認定された企業は名刺にマークなどを入れることができるようにすれば、導入は進む可能性がある。ただし
前提として、「ジョブ・カード認定企業=社員一人ひとりがキャリアを考える場を提供している企業である」との意識付けが必要。

◎内定後の離職を食い止めるためのツールとして使える道がありそう。例えば、応募者が就職希望先の社員のジョブ・カードを見られるようにして(名前
等個人情報は伏せる)、どういった志向・考えを持つ社員がいるのか事前に確認ができる制度など。新しいマッチングの形。
◎仕事だけでなくプライベートについても書く欄を設けるのはどうか。自分自身の振返り以外にも、就業先に提出して会社と個人が共同でキャリアを考え
る為のツールになり得る。

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あらゆる視点からの意見・感想が飛び交い、途中で話し合いの時間を延長する程であり、検討会は惜しまれつつも時間の都合で終了致しました。
最後に、厚生労働省からも「普及を進めていく上での貴重なご意見を沢山いただきました」とのコメントがありました。

政策検討へのご協力ありがとうございました。  <キャリアカウンセリング協会>


~検討会当日は各グループで活発な議論が交わされました/キャリアカウンセリング協会セミナールーム(りそな新橋ビル)~

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