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GCDF資格とは
GCDF(Global Career Development Facilitator)は、キャリアカウンセラーの教育・訓練で100年以上の歴史を持つアメリカで開発された、CCE,Inc*認定のキャリア実務者向け資格です。
1990年代前半のアメリカで、景気低迷に端を発した失業者の増加にともなって取り組まれた緊急雇用対策のうちのひとつが、「CDF(現GCDF)」と呼ばれるキャリア支援専門職のトレーニングプログラムと資格の発足でした。
現在、GCDFは「個人のキャリア・ディベロプメント支援をする職業に従事する人のための資格」として、現在に至るまで、北米、ヨーロッパ、アジアの国や地域で認定が行われています。
プログラム開発背景と開発協力者
* CCE,Inc(The Center for Credentialing & Education, Inc.)
米国ノースキャロライナ州グリーンズボロに本社を置く資格認定団体。GCDFカリキュラムの内容の認定、資格の認定発行を行う。全米最大規模数のカウンセラー認定資格NCC(National Certified Couselor)の認定発行および各州のカウンセラー試験の実施運営を行うNBCC(National Board For Certified Counselors, Inc.)の関連機関である。
CCE Webサイト:http://www.cce-global.org/
日本版GCDF資格「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」
「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」は、2001年に始まったGCDF(Global Career Development Facilitator)の日本版資格です。
日本の社会風土や労働環境に合わせて開発されたもので、キャリアカウンセリング協会(CCA)が運営、CCE,Incが資格認定を行っています。
GCDF-Japanの開発背景とは
GCDFには、資格者に必要な世界共通の能力要件「12のコンピテンシー」が定められていますが、日本版ではさらに「ストレスマネジメントとメンタルヘルス」「ファイナンシャルプランニング」の2項目が加えられ、合わせて14のコンピテンシーを定めています。
GCDF資格者は、コンピテンシーとされる分野の理論的な背景や必要性を理解し、さらに実践活用するためのスキルを身につけ、実際に行動することが求められています。
国家資格キャリアコンサルタントが創設される前の制度とGCDF-Japan資格の関係
キャリアコンサルタント国家資格が創設される2016年3月までは、現在とは異なるキャリアコンサルタント制度がありました。
当時は、キャリア・コンサルタント養成講座(130時間または140時間)を受講し、キャリア・コンサルタント能力評価試験*に合格すると「標準レベルのキャリア・コンサルタント」と総称され、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格者もその対象でした。
2016年4月のキャリアコンサルタントの国家資格化以降は「標準レベルのキャリア・コンサルタント」という総称はなくなりましたが、「GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格」は民間資格として、人材のプロフェッショナルに選ばれる資格として存続しています。
*キャリア・コンサルタント能力評価試験・・・厚生労働省職業能力開発局長が指定した試験のこと。「GCDF-Japan試験」(現在のCCA実力診断プログラム(ベーシック))もその一つでした。GCDF-Japan試験に合格すると「標準レベルのキャリア・コンサルタント」と総称されるのに加え、所定の条件を満たして認定申請をすると「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」の資格を取得できるという仕組みでした。
参考:厚生労働省「平成28年3月までのキャリアコンサルタント制度について」
GCDF-Japanの任務・役割と活躍の場
キャリアカウンセラーとしての仕事は、1対1の面談にとどまらず、個人のキャリアディベロプメント促進に寄与する活動はいずれも任務としています。
企業や教育機関、需給調整機関などさまざまな場で、以下のような多様な活動を行います。
GCDFの活動の一例
- キャリア・ディベロプメント促進のワークショップ開催や、ワークショップおよびグループ・カウンセリングのファシリテート
- 就職活動のスキルトレーニングの実施
- 興味や価値観・適性などを明らかにするアセスメントの活用
- 職業情報などの労働市場情報の活用
- クライアントのキャリア・ディベロプメント促進のためのプログラム開発・実施
- キャリア・ディベロプメントを促進するための社会システム構築への貢献、広報活動
GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を取得するには
GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を取得するには、CCE,Inc.による審査を受ける必要があります。
認定審査を受けるには、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを修了し、国家資格キャリアコンサルタント試験やCCA実力診断プログラム(ベーシック)などの試験に合格した後、最終学歴に応じて必要となる年数分のキャリア実務経験を申告することが条件とされています。
GCDF-Japan資格 新規申請について(キャリアカウンセリング協会)
キャリア実務とは(キャリアカウンセリング協会)
GCDF-Japan資格取得にかかる費用
GCDF-Japan資格取得・申請にかかる費用*は、下記の通りです。
内容 | 料金 (税込) | |
---|---|---|
1 | GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム受講料 |
396,000円*1 |
2 | CCA実力診断プログラム(ベーシック)または国家資格キャリアコンサルタント試験受験料 | 31,900円 - 38,800円*2 |
3 | 資格認定登録料(3年分) | 18,700円 |
合計 | 446,600円~ |
*1 定価を表示しています(専門実践教育訓練給付制度等を利用した場合、金額が異なります)試験対策講座の受講料や模擬試験の受験料は含まれていません。
*2 国家資格キャリアコンサルタント試験の受験料は非課税です。金額は、一度目の受験で学科・実技ともに合格できた場合です。
GCDF-Japan資格の維持について
GCDF-Japan資格の維持要件は、以下のとおりです。
- 3年分の資格更新料 15,400円(税込)を支払うこと
- 資格有効期限の3年間で45時間の継続学習を受講すること
GCDF-Japan維持にかかる費用(3年)例
内容 | 料金 (税込) | |
---|---|---|
1 | 資格更新料(3年分) | 18,700円 |
2 | 継続学習受講料 | 0円*1~ |
合計 | 18,700円~ |
*1 GCDF-Japanのコンピテンシーに該当し、自分自身が学習や指導を受けるインプット形式の学習であれば、有料・無料を問いません。
GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントの違い
GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格と国家資格キャリアコンサルタントの違いを表にまとめました。
資格名 | GCDF (GCDF-Japanキャリアカウンセラー) | 国家資格キャリアコンサルタント |
---|---|---|
資格の種類 | 民間資格 | 国家資格 |
認定・登録機関 | CCE,Inc(アメリカ) | 国家資格キャリアコンサルタント登録センター(厚生労働大臣が指定した登録機関) |
資格の概要 | 個人のキャリア・ディベロプメント支援をする職業に従事する人のための資格 | 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことを職務とする専門家の資格 |
取得条件 | GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを修了し、指定の試験に合格すること。 最終学歴に応じたキャリア実務経験が必要。 | 国家資格キャリアコンサルタント国家試験に合格すること。 国家試験の受験条件は、国家資格キャリアコンサルタント養成講習(GCDFなど)修了、あるいは実務経験が3年以上あること等。 |
資格取得までに習得する内容 | GCDFのコンピテンシーおよび国家資格キャリアコンサルタント養成講習のカリキュラム | 国家資格キャリアコンサルタント養成講習のカリキュラム |
新規登録費用 | 18,700円 | 17,000円 |
更新費用 | 15,400円 | 8,000円 |
更新頻度 | 3年に1度 | 5年に1度 |
更新に必要な学習時間 | 45時間 | 38時間 |
学習と認められる条件 | GCDF-Japanのコンピテンシーに該当し、自分自身が学習や指導を受けるインプット形式の学習。有料・無料問わず、厚生労働大臣指定の講習も含まれる | 厚生労働大臣指定の講習 |
GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントの違いは?取得メリットや検討のポイントを解説
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