社会経済環境の急激な変化や雇用環境の不確実性の増大などがきっかけで、自分自身のキャリアに興味を持ち、キャリア支援の専門家「キャリアコンサルタント」を目指す方も増えています。

一方で、「キャリアコンサルタントになるまでに費用がどのくらいかかるのか?」「かかった費用に見合うだけの活動ができるだろうか?」など、費用に関して気になる方も多いと思います。

今回は、キャリアコンサルタントの資格取得と資格取得後にかかる費用をご説明します。後半では、キャリアコンサルタントとしてさらなるスキルアップを目指す場合にかかる費用についてもご説明します。

この記事を読むと、キャリアコンサルタントになるためのプロセスと費用を知ることができ、資格取得に向けて次に何を検討すればいいのか、わかるようになっているでしょう。

キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタント登録制度の概要

出典:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとは、2016年4月に職業能力開発促進法に規定された国家資格です。労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行う専門家です。

▼関連ページ
キャリアコンサルタントとは?資格取得までのステップと試験合格後の手続きを解説

キャリアコンサルタントの資格取得までにかかる費用

キャリアコンサルタントの資格を取得するまでにどのくらいの費用がかかるのか?まず一覧でまとめてみました。

キャリアコンサルタント資格取得までにかかる費用

内容と費用

キャリアコンサルタント養成講習

約25万円から約44万円(税込)
※講座によって異なります。キャリアコンサルタント養成講習は専門実践教育訓練給付制度の対象です。この制度を活用すると、受講料の最大70%が戻ってきます。
給付制度を利用した場合の受講料例

キャリアコンサルタント試験

学科 8,900円(税込)
実技 29,900円(税込)

キャリアコンサルタント登録免許税

9,000円(非課税)

キャリアコンサルタント登録手数料

8,000円(非課税)

資格取得までの合計

約30.5万円から約49.5万円

※養成講習によっては別途入会金が必要な団体もあります。また、上記には試験対策講座や実力診断試験などの費用は含まれません。

ここからは、費用について一つずつ詳しく解説します。

キャリアコンサルタント養成講習の受講料

キャリアコンサルタントになるためには、まず登録試験機関が行うキャリアコンサルタント試験に合格することが必要です。

試験を受けるための資格は下記の3種類あります。

受験資格
1 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
2 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の 経験を有する方
3 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方

3種類の受験資格の中で「1 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方」、つまり厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講習の受講を修了して受験している人は、受験者の約9割にのぼります*。キャリア実務経験が3年以上ある方または技能検定の合格者でない方は、キャリアコンサルタント養成講習を受講した上で、キャリアコンサルタント試験を目指すことになります。

*出典:厚生労働省「第21回キャリアコンサルタント試験結果の概要

キャリアコンサルタント養成講習の受講料は各団体によって異なり、約25万円から約44万円の幅があります。養成講習によっては受講料とは別に入会金が必要な団体もあります。また、上記には試験対策講座や実力診断試験などの費用は含まれません。


GCDFなら入会金不要。受講料にテキスト代が含まれています。
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参考:キャリアコンサルタント講習検索サイト

キャリアコンサルタント養成講習の選び方

2022年4月時点で、キャリアコンサルタント養成講習は23団体で実施されています。自分にあった養成講習をどのように選べばよいでしょうか?

受験資格1として有効な講習の団体コード一覧表(2022年4月1日現在)

出典:キャリアコンサルティング協議会 国家資格 キャリアコンサルタント試験「受験資格1として有効な講習の団体コード一覧表 (2022年4月1日現在)

キャリアコンサルタント養成講習の講習時間は厚生労働大臣により150時間以上と定められています。養成講習は講義と演習の2種類で構成され、全体時間の半分以上は通学またはオンライン講習*で「演習」を実施することとしています。

*オンライン講習・・・映像及び音声の送受信により相手の状態を相互に認識しながら講義又は演習をする方法。
出典:厚生労働省「キャリアコンサルタント養成講習認定申請等要領 令和4年10月

講義

通学またはオンラインの講義時間内に講師やクラスメイトと学習する形式をはじめ、テキストを自分自身で通読する場合や、eラーニングとテキストで自習などの形式があります。自分自身で学ぶ比率の高い講習は、比較的安価な場合があります。

キャリアコンサルタント試験に合格できることはもちろんのこと、資格取得後、実際の相談者を目の前にしてキャリア支援を行うときのことを想定して、自分に合った学び方のできる講習を選ぶとよいでしょう。

演習

キャリアカウンセリングの練習を、ロールプレイング形式で行います。
どちらの講習でも、通学の場合はスクールのセミナールームで対面しながら、オンラインの場合はブレイクアウトセッションなどの少人数のグループに分ける機能を使って行われます。

通学とオンライン

通学とオンライン、どちらを選ぶかで悩む方もいらっしゃると思います。

キャリアコンサルタント試験の実技試験は対面形式で行われるため、対面でのロールプレイングに慣れるために通学される方もいらっしゃいます。グループワークの合間や休憩時間の雑談を通じてクラスメイトとの友好を深めることで、学習モチベーションも上がることでしょう。

感染予防したい場合や自宅の近くにスクールがない場合、育児や介護などで長時間家を離れられない場合などは、オンライン受講も検討しましょう。通学時間をかけずに学べます。

GCDFプログラムでは、ロールプレイングの録音や文字起こし、講師による個別指導などを通じて課題を明確にし、課題克服に向けて練習を繰り返します。また、受講生同士のロールプレイングに加えて、有資格者の認定クライアント役とのロールプレイングも行います。プログラムの一環ではありつつも、第三者と本番さながらの緊張感を持って練習することで、実践時に力が発揮できるようになるのではないかと考えています。
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受講期間・時期

キャリアコンサルタント養成講習の受講期間は3ヶ月から6ヶ月と講習によって異なりますが、毎週または隔週の決められた曜日に演習を受ける講習がほとんどのようです。あらかじめ受講したい講習のスケジュールを確認しましょう。

最短のキャリアコンサルタント試験の受験を検討する場合でも、受験手続きの都合上、キャリアコンサルタント養成講習を修了してから、受験日までには、約2ヶ月から4ヶ月程度の自習期間があります。この点も考慮しながら受講時期を検討しましょう。

専門実践教育訓練給付金を活用して受講する

キャリアコンサルタント養成講習は、厚生労働省による教育訓練給付制度*のうち、専門実践教育訓練の対象講座です。

雇用保険の一般被保険者など、対象となる方は、専門実践教育訓練給付金を活用することで、キャリアコンサルタント養成講習を修了した後に受講費用の50%(年間上限40万円)が支給されます。加えて、養成講習修了後、最短で受けられる試験に合格して資格取得等をし、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は、受講費用の20%(年間上限16万円)が追加で支給されます。

注意しなければならない点は、受講料とは別料金で支払う受験料や教材費、配布される器材の費用などは受講費用に含まれないことです。

制度を利用してGCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを受講する場合の受講料(例)

専門実践教育訓練給付金を利用してGCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを受講する場合の受講料

*教育訓練給付制度・・・働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
出典:厚生労働省「教育訓練給付制度

専門実践教育訓練給付金の利用を希望する方は、受講日の1ヶ月前までにご自身でハローワークでお手続きを完了してください。

▼関連ページ
専門実践教育訓練給付金の利用について

キャリアコンサルタント試験の受験料

キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験の2種類で構成されています。受験料は下記のとおりです。

試験科目費用
学科試験 8,900円
実技試験 29,900円
受験料の合計 38,800円

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会、いずれの試験でも同じ料金で受験できます。学科試験または実技試験のどちらか片方に合格している方は、合格している試験の免除を受けられます。

出典:厚生労働省「キャリアコンサルタントになりたい方へ

キャリアコンサルタント名簿の登録手数料

キャリアコンサルタント試験の合格者がキャリアコンサルタントになるには、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。登録を行うためには、法令に基づいて、下記の登録手数料と登録免許税を納付します。

内容費用
登録免許税 9,000円(収入印紙)
登録手数料 8,000円(非課税)
キャリアコンサルタント名簿登録にかかる費用の合計 17,000円

出典:国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター「新規登録申請

キャリアコンサルタントの資格維持・更新にかかる費用

キャリアコンサルタントの資格取得後、資格の維持や更新にかかる費用を一覧にまとめました。

内容と費用

更新講習(知識講習)

学習時間8時間以上
9,000円から35,000円(非課税)
※講座によって異なります。2022年10月現在、26講座が厚生労働大臣の指定を受けています。

更新講習(技能講習)

学習時間30時間以上
〈受講例〉
8時間 20,000円の講座を
4講座受講すると
32時間 80,000円(非課税)
※講座によって異なります。 2022年10月現在、494講座が厚生労働大臣の指定を受けており、資格者は自身の活動領域や能力に見合った講座を自由に選択して受講します。

更新手数料

8,000円(非課税)

資格更新時の合計(例)

学習時間38時間以上
約97,000円~

出典:厚生労働省「キャリアコンサルタントとして活動している方へ」、厚生労働省「キャリアコンサルタント講習検索サイト

ここからは、各費用を詳しく見ていきます。

キャリアコンサルタント更新講習の受講料

キャリアコンサルタントの資格登録を継続するためには、5年ごとの更新申請が必要です。
更新を受けるためには、下記の2種類の講習を受ける必要があります。

A.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習(知識講習)につき8時間以上
B.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習(技能講習)につき30時間以上

出典:厚生労働省「キャリアコンサルタントの登録の更新について

ただし、技能検定キャリアコンサルティング職種1級に合格したキャリアコンサルタントにより行われるキャリアコンサルティングの実務に関する指導を受けた時間又はキャリアコンサルティングの実務に従事した時間については、10時間以内に限り上記Bの講習を受けたこととみなされます。
その他、技能検定キャリアコンサルティング職種に合格した方は、合格後5年以内に行う更新において必要となる上記A及びBの講習が免除されます。また、技能検定キャリアコンサルティング職種1級に合格した方は、上記Bの講習が免除されます。

キャリアコンサルタント更新講習は、2022年10月現在、知識講習は26講座、技能講習は494講座が厚生労働大臣の指定を受けています。

知識講習は、資格取得時から時間が経過するのにともない、内容自体が変化する労働法令や労働市場の実態等を重点に知識のブラッシュアップを図ることが目的です。資格取得後に改定された労働法令等の最新知識を必ず修得することが求められています。

知識講習のモデル受講例出典:厚生労働省「更新講習の受講について(2)知識講習について

知識講習の受講料は以下の通りです。

内容と費用

更新講習(知識講習)

学習時間8時間以上
9,000円から35,000円(非課税)
※講座によって異なります。2022年10月現在、26講座が厚生労働大臣の指定を受けています。

一方、技能講習は、受講者のキャリアコンサルタントとしての経験、活動分野や能力水準等に応じて、補うべき分野やさらに伸ばすべき分野が異なることから、一定の科目の範囲内からキャリアコンサルタントとしての経験に応じて必要な科目を選択して受講します。

技能講習のモデル受講例出典:厚生労働省「更新講習の受講について(3)技能講習について

技能講習の受講料は以下の通りです。

内容と費用

更新講習(技能講習)

学習時間30時間以上
〈受講例〉
8時間 20,000円の講座を
4講座受講すると
32時間 80,000円(非課税)
※講座によって異なります。 2022年10月現在、494講座が厚生労働大臣の指定を受けており、資格者は自身の活動領域や能力に見合った講座を自由に選択して受講します。

技能講習は実施団体も種類も豊富にあります。一つの講習で30時間を満たせるものもあれば、いくつかの講習を受講して学習時間を満たす場合もあります。どちらの講習を選択するかによって受講料も学習時間も変わってきます。

参考:キャリアコンサルタント講習検索サイト

キャリアコンサルタント更新講習の選び方

知識講習の選び方

厚生労働大臣の指定を受けた知識講習は、すべて8時間以上の講習です。一つの講習を受講すれば更新申請に必要な学習時間数を満たせます。
通学またはeラーニング方式、実務に活かせるかどうかも選択する際のポイントです。

花田光世先生全体監修。第一線の学識者と専門家による、現場で役立つ知識講習決定版。
決済後すぐに視聴スタート、90日間視聴可能。
【CCA】キャリアコンサルタント向け知識講習(WEB)

技能講習の選び方

技能講習の受講について、厚生労働省のWebサイトでは以下のように説明されています。

技能講習は、キャリアコンサルタントがその経験や活動領域等に応じて計画的に受講することが望ましく、たとえば、毎年に6時間ずつ、順次より高いレベルの講習を受講していくことなどが考えられます。

厚生労働大臣の指定する技能講習には、領域や技能に着目したものや、技能レベルに着目したものなど、多様な講習がありますので、ご自分に必要な技能を踏まえ、最も効果的な講習の組合せを念頭に、これらを計画的に受講することが期待されます。

出典:厚生労働省「更新講習の受講について

業界最大級の約40講習、幅広い技能講習ラインナップ
CCAのキャリアコンサルタント技能講習

キャリアコンサルタント資格の更新手数料

キャリアコンサルタント資格は5年ごとの更新制です。登録を更新する場合は、キャリアコンサルタント更新講習の修了に加え、下記の更新手数料を登録センターに支払います。

内容費用
キャリアコンサルタント更新手数料 8,000円(非課税)

もしキャリアコンサルタント資格を失効した後にもう一度再登録したい場合は新規登録手数料と同様の扱いとなり、合計17,000円の費用がかかります。

出典:国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター「登録の更新申請

民間資格、GCDF-Japanキャリアカウンセラーにかかる費用

キャリアコンサルタント養成講習の中で、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを選択した場合は、キャリアコンサルタント国家資格に加えて、同時にGCDF-Japanキャリアカウンセラー資格の取得も目指せます。

GCDFとは、Global Career Development Facilitatorの略称で「個人のキャリア・ディベロップメント支援をする職業に従事する人のための資格」としてアメリカで1997年に生まれました。GCDF-Japanキャリアカウンセラーは、1999年に米国の認定団体により承認された資格です。
1990年代の日本では、労働・就労環境の変化によって「個人主導のキャリア」への興味・関心や、キャリア支援実務家を養成するニーズも高まっていました。一方で、キャリアカウンセリング分野における専門的訓練が、米国などと比較して不足していることが日本の有識者の間で指摘されていました。GCDF-Japanキャリアカウンセラーは、米国GCDFをベースに、カウンセラー教育の課題、日本の雇用環境や労働市場にあわせた改訂が試みられて開発されたものです。

▼関連ページ
キャリアカウンセラーとは?キャリアコンサルタントとの違いも解説

GCDF-Japanキャリアカウンセラーの魅力は、以下の点が挙げられます。

  • 世界15地域が採用しているグローバル資格
  • 「人」を扱う人や企業に採用される、信頼と歴史のある資格
  • GCDF-Japan資格認定後も継続して研鑽するための学習プログラム、プロ・指導者を目指す方への一貫した学習プログラムの受講優遇制度
  • キャリア支援をめぐる最新情報や学習・仕事情報、メールマガジン配信
  • GCDF-Japan資格者専用ページの利用サービス

ここからは、GCDF-Japanキャリアカウンセラーの資格に関する費用を詳しく説明します。

GCDF-Japan資格認定登録料

GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を申請するには、以下3つの条件をすべて満たす必要があります。

GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格認定審査 申請のための3つの条件

  1. GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニング プログラム修了
  2. 下記の試験*のいずれかに合格(学科・実技ともに)
    ・CCA実力診断プログラム(ベーシック)
    ・キャリアコンサルタント試験(国家資格)
    ・キャリアコンサルティング技能検定(国家資格)
    *各試験の合格科目を組み合わせての申請も可能
  3. キャリア実務における必要経験年数の到達

資格認定審査を受けるには、下記の資格認定登録料がかかります。

内容費用
GCDF-Japan資格認定登録料(3年分) 18,700円(税込)

出典:キャリアカウンセリング協会「申請方法の詳細・申請後の流れについて

キャリアコンサルタント養成講習などの受講料

GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を更新するには、継続学習ガイドラインに沿う3年間で45時間の継続学習を受講することが要件です。ここでは継続学習に必要な受講料について説明します。

継続学習は、GCDF-Japanの「コンピテンシー」と呼ばれる能力要件に該当し、かつ資格者自身が指導などを受けてインプットする形式の学習とされています。
継続学習の実施団体や受講料の有無は問われません。官公庁や自治体などで実施している無料セミナーや研修を受講する場合や自主的に勉強会を開催する場合は受講費用がかかりませんが、有料の講座を受講した場合は別途費用がかかります。資格者の中には、受講料の必要ない継続学習だけを受講して、更新手続きを行う人もいます。

キャリアコンサルタント国家資格とGCDF-Japanキャリアカウンセラーのどちらも保持している場合は、キャリアコンサルタント更新講習の受講時間を、GCDF-Japanキャリアカウンセラーの継続学習時間としてもカウントできます。

出典:キャリアカウンセリング協会「継続学習について

ご参考までに、キャリアカウンセリング協会主催講習・セミナーをご紹介します。

内容受講料
(GCDF価格・税込)
セミナー ライブ配信 無料
セミナー アーカイブ動画 1.5時間 1,650円
キャリアコンサルタント向け知識講習(WEB) 8時間 12,000円
キャリアコンサルタント更新講習(技能) 5時間 12,000円~
※休止中の講習を除く

GCDF-Japan資格更新料

GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を更新するには、45時間以上の継続学習受講を申告し、以下の資格更新料を納める必要があります。

内容費用
GCDF-Japan資格更新料(3年分) 15,400円(税込)

出典:キャリアカウンセリング協会「GCDF-Japan資格更新について

さらにレベルアップを目指したい人は

キャリアコンサルタントの資格取得後、さらにレベルアップを目指したい人に向けた情報もご紹介します。ここでは、職能団体、技能検定、学会、指導者育成プログラムについて説明します。

キャリアコンサルタント職能団体ACCNに入会する

キャリアコンサルタントになってキャリア支援活動を始めたものの、中には業務上の課題や自身のスキルアップに関する悩みを一人で抱えてしまう方もいらっしゃると思います。相談者との1対1での相談業務が多いキャリアコンサルタントにとっては、相談室の外に同業者とのネットワークを持っておくことも大切です。

一般社団法人ACCN(エーシーシーエヌ)は、オールキャリアコンサルタントネットワークの略称で、キャリアコンサルタントの職能団体として2018年に設立された団体です。
全国のキャリアコンサルタントが交流し、互いに学び合い、高め合いながら活動していく機会を創るとしています。

キャリアコンサルタントの資格取得後、ACCNに入会する場合に発生する費用は以下のとおりです。

内容費用
初年度年会費 2,000円~4,000円
(入会時期により異なる)
次年度以降の年会費 4,000円

ACCN会員になると、会員が自主的にテーマや目標に取り組み、実践を研究するテーブル活動や、支部活動への参加、会員限定動画の視聴や、キャリアコンサルタント専用団体保険への加入などのサービスがあります。

参考:一般財団法人ACCN(オールキャリアコンサルタントネットワーク)

キャリアコンサルティング技能検定を受験する

キャリアコンサルティング技能検定は、キャリアコンサルタント試験とは別に実施されている試験です。2008年から開始されたキャリアコンサルティングの知識と技能を図る国家検定で、学科試験と実技(論述及び面接)試験で行われます。
学科試験と実技試験の両方に合格すると、試験等級に応じて「キャリアコンサルティング技能士」の称号が与えられます。
キャリアコンサルティングの「熟練レベル」「指導レベル」の能力保持を証明できる唯一の検定です。キャリアコンサルタント国家資格を取得した後は、ぜひキャリアコンサルティング技能検定にチャレンジすることをおすすめします。

キャリアコンサルティング技能士に求められるレベルは以下の通りです。

「2級キャリアコンサルティング技能士」に求められるレベル
個人の相談に対して相談者との関係構築のもとに問題・課題などを見立てることができ、1対1の相談支援が的確にできるレベルです。

「1級キャリアコンサルティング技能士」に求められるレベル
個人の相談支援を2級より高い水準で的確に行うキャリアコンサルティング能力を有し、組織への働きかけや関係者との連携などのコーディネート能力が求められ、キャリアコンサルタントからの相談に対して不安を解消し、気づき、成長を促すような指導・アドバイスができるレベルです。

出典:国家検定キャリアコンサルティング技能検定

受験料は下記のとおりです。

受験級受験料
(非課税)
2級 学科試験 8,900円
実技試験 29,900円
1級 学科試験 8,900円
実技試験 29,900円

出典:国家検定キャリアコンサルティング技能検定

キャリア関連の学術研究団体に入会する

急速な社会環境の変化にともなって、個人のキャリアはどんどん多様化・個別化しています。キャリアコンサルタントへの相談も幅広くなり、内容によっては医療・介護福祉・金融・法律など、他の領域の専門家と連携しながら支援する事例も出てきています。
そのような中、専門家、実務家が交流を図れるのが学会です。学会活動を通じて、会員同士が新たなつながりや相互作用を持ち、研究から実務へ普及促進するなど、活発に活動しています。

日本キャリアデザイン学会

日本キャリアデザイン学会は、2004年に設立され、現在約1,000名の個人会員と約30の団体会員が参加している学会です。
研究者、学生、実務家、専門家や関心のある市民が参加し、それぞれが自らの枠を越え、共同して新しい学の形成に参画することを通じ、キャリアの転換期にあり、新しいキャリアを模索する人々に対し、キャリアデザインの科学を提示することを目的として組織されています。

日本キャリアデザイン学会のWebサイトには、学会の持つべき性格について以下のように述べられています。

  • 生涯学習が社会のあらゆる領域で求められる時代にあって、常に自分と環境、自分に必要なスキルと知識を問い直し、自分のキャリアを設計・再設計し続けて軌道修正しうる人々の育成を考えようとする非営利組織である。
  • キャリアを狭義の職業キャリアにとどまらず、個人の一生を通じて様々な人生を選択し、それらの結果あゆむライフコースを含めて広く考えるものであり、キャリアデザインを、質の高い生き方の計画的な選択であると考える。 したがって学会は、公教育における進路指導・就職指導・カウンセリングその他、児童・生徒・学生のキャリア設計に関わる者から、官民の各種機関・組織・ 企業・団体等におけるメンバーからクライアントなどの関係者のキャリア設計に関わる者、コミュニティにおける住民・市民のライフデザインに関わる者、さらに豊かに生きるための文化・教養の場の設計に関わる者など、幅広い実務家や市民と、キャリアデザインに関わる基礎研究・応用研究を行っている人々との出会い・交流・相互啓発の場である。
  • 教育学、経営学、文化学、心理学その他、キャリアに関わって専門を持つ学際的な研究交流の場とするが、学際の名のもとに議論が拡散せぬよう自戒し、焦点を定め、徹して深い知見を示しうるキャリアデザイン学の構築を目指す求心の場である。
  • キャリアデザインとその支援の実務の場で得られた知見を、上記のような深い知的活動でもって検証し、理論化し、また、そのような最先端の理論を学んで、現場で実証し、生かす、理論と実践の連携の場である。 学問の精神にのっとった知的活動によって、キャリアデザインの技法から論説に至るまでの誤謬、偏見を排除し、健全な標準を確立しようとする、誠実な知的営為の場である。 キャリアデザインに関わる様々な資格、必要な知識、技法、専門について実態に即して検証し、より高い品質の規格を設定する、標準化の努力の場である。
  • さまざまな関連団体、学会、協会等との連携を行いながら、実務的ニ-ズに即して調査研究を受託し、自ら行い、実務家に有益なプログラム、技法等を開発し、あるいはまた公共政策を検討し、提言活動を行う、21世紀の日本の現実に関わり、変えようとする運動の場である。
出典:日本キャリアデザイン学会「日本キャリアデザイン学会が持つべき性格

同学会では、GCDFと縁のある方々も活動されています。
同学会副会長の田中潤氏は、キャリアカウンセリング協会認定トレーナーとしてGCDFに登壇、同学会監査の渡辺三枝子氏はキャリアカウンセリング協会の特別研究会員としてGCDFをはじめとする講習を監修しています。(2023年1月現在)

キャリアデザイン学会の正会員になるには、「キャリアデザイン学会にふさわしい研究・実務を行い、かつ正会員2名の推薦を得て所定の入会申込書を提出し、理事会の承認を得る必要があります。

正会員になると、以下の特典があります。賛助会員(個人)の場合は、一部を除いた特典を受けられます。

  • ニュースレター
  • 機関誌等への文書の配布
  • 機関誌への投稿
  • 学会での発表
  • 役員の選出権
  • 学会の定める各種のサービス

年会費は下記のとおりです。

内容費用
キャリアデザイン学会 正会員 年会費 9,000円~10,000円
※支払方法により金額が異なります。
※学生会員の割引あり
キャリアデザイン学会 賛助会員(個人) 年会費 4,500円~5,000円
※支払方法により金額が異なります。

参考:日本キャリアデザイン学会

日本キャリア・カウンセリング学会

日本キャリアカウンセリング学会は、1996年に創設された学術団体です。
「キャリア・カウンセリング」を研究する唯一の学術団体で、メンタルヘルスケアとキャリア形成支援を2つの柱として活動しています。

当初は「日本産業カウンセリング学会」という名称で、不安と緊張が続く現代社会の中で、心理的なサポートを必要とする社会的要請に応えることを目的に始められました。
当初は勤労者の健康、福祉、能力開発への貢献を目的に活動を推進したものの、後年、対象領域を「産業に」限定せず、はたらく人や集団・組織を支援するカウンセリングとし、2021年より現在の名称になりました。

日本・キャリアカウンセリング学会の個人会員の入会資格条件は下記の通りです。

  • キャリア・カウンセリング分野で研究活動を行っている方、行いたい方
  • キャリア・カウンセリング分野で実践に携わっている方
  • キャリア・カウンセリング分野でカウンセラーの育成に携わっている方
  • キャリア・カウンセリング分野の有資格者(キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、臨床心理士など)
  • 産業・組織において、企業の人事・労務、健康管理、人材育成、キャリア形成支援などに従事されている方
  • キャリア・カウンセリング分野の実践家を目指してカウンセリングを学んでいる方

なお、入会に当たっては、役員1名あるいは正会員2名の推薦が必要です。

出典:日本キャリア・カウンセリング学会「個人会員の入会資格条件

個人会員になると、以下の特典があります。

  • 学会誌「キャリア・カウンセリング研究」、会報、研究会のプログラムが無料で配布されます。
  • 研究大会で研究発表を行うことができます。
  • 学会誌に研究論文を投稿することができます。
  • 学会賞・学術賞・特別功労賞・実践賞に応募できます。
  • キャリア・カウンセリングの研究と研修に関する情報が得られ、研究会、ワークショップなどに会員料金で参加することができます。
  • 年次総会に出席できます。

出典:日本・キャリアカウンセリング学会「個人会員の特典

年会費は下記のとおりです。

内容費用
日本・キャリアカウンセリング学会 個人会員 入会金 4,000円(初年度のみ)
年会費 9,000円
※学生会員の割引制度あり

参考:日本・キャリアカウンセリング学会

日本キャリア教育学会

日本キャリア教育学会は、日本職業指導学会を発展的に改組することにより1978年に成立した日本進路指導学会が2005年に現在の名称に変更し、さらなる発展と研究推進を目指している学術団体です。
その淵源はさらに古く、1927年に日本初の職業指導の研究・実践団体として設立された大日本職業指導協会にまで遡り、これまで職業指導・進路指導の啓発・普及・促進に貢献してきました。
学会の目的は「キャリア教育、進路指導、職業指導およびキャリア・カウンセリング等に関わる研究と実践の充実・向上を図る」こととしています。

日本キャリア教育学会のWebサイトには、ミッションが掲載されています。

  • 全ての人に、適切な資質能力を有する専門家から、キャリア教育が提供されるようにすること。
  • 教育や労働における多様性、公平性、公正性を求める社会正義の問題を取り扱う研究活動および実践活動を行うこと。
  • 質の高いキャリア教育の実践を保障するため、政府・行政機関等を含む関係諸団体、諸機関と協働しつつ活動すること。
  • キャリア教育の実践者に求められる資質能力を明らかにするとともに、その能力向上を推奨・支援し、必要な資格等の取得を奨励すること。
  • キャリア教育を評価する手法を研究・開発すること
  • キャリア教育の適切で効果的な制度・手法・ツール等を整備するため、研究・実践・政策提言の各分野に参画すること。
  • 倫理綱領に従って実践者の倫理規程を採択し、遵守すること。
出典:日本キャリア教育学会「日本キャリア教育学会のミッション

日本キャリア教育学会の事業は以下のとおりです。

  1. 年次研究大会
  2.  研究セミナー、研究会、講演会等の開催
  3. 学会誌の発行
  4. 学会「ニューズレター」の発行
  5. キャリア・カウンセラーの資格認定
  6. 会員の研究と実践に関する奨励
  7. 会員の研究と実践に関する情報の収集と紹介
  8. 国内・国外の諸文献の調査と紹介
  9. 図書等の発行
  10. 国内・国外の関係諸団体、諸機関との研究

「キャリア・カウンセラー」に関しては、独自の「日本キャリア教育学会認定キャリア・カウンセラー制度」を設けて、研修講座や資格認定を行っています。
「日本キャリア教育学会認定キャリア・カウンセラー」の取得を希望する場合は、2日間のキャリア・カウンセラー基礎講座を受講します。講座の中で実施される修了試験を受験し、学習成果を評価された後に資格取得へ進みます。

出典:日本キャリア教育協会資格認定事務局「キャリア・カウンセラー基礎講座」受講申込について

日本キャリア教育学会に入会するには、理事会・常任理事会(年5回開催)における審議承認が必要です。

内容費用
日本・キャリア教育学会 会員 入会金 1,000円
年会費 8,000円
(学生、70歳以上は5,000円)
日本キャリア教育学会 賛助会員 年額 一口20,000円(一口以上)

参考:日本キャリア教育学会

スーパーバイザー養成プログラムを受講する

「【CCA】スーパーバイザー養成・認定プログラム」を受講する

キャリアカウンセリング協会が実施している「【CCA】スーパーバイザー養成・認定プログラム」は、筑波大学とキャリアカウンセリング協会の共同研究により開発された指導者養成のためのプログラムです。2010年の開講からこれまで、160名以上の修了者を輩出しています。

スーパーバイザーとは、「スーパービジョン」を実施する人のことを指します。
キャリア支援における「スーパービジョン」とは、スーパーバイザー(指導者)がスーパーバイジー(指導を受けるキャリアコンサルタント)に対し、面談記録に基づく事例の理解や対応方針の検討などの技術的な面での指導に加え、キャリアコンサルタントとしての成長を図るための支援を行う教育的対応のことです。

本プログラムは、厚生労働省委託事業「令和2年度キャリアコンサルタントの実践力強化に関する調査研究事業」でスーパーバイザー試行養成講習にも選ばれました。
キャリアコンサルタントの質向上に向けて、スーパービジョンの普及、優れたスーパーバイザーの育成の必要性が高まる中、より質の高い指導者の輩出に注力している主なプログラムのひとつです。

このプログラムの受講料は下記のとおりです。

内容費用(税込)
スーパーバイザー養成・認定プログラム 14日間 受講料 495,000円
※GCDF資格者、CCA会員割引あり
セット割(スーパーバイザー養成・認定プログラム 受講料とCCAスーパーバイザー認定試験 初回認定試験料のセット) 539,000円
※GCDF資格者、CCA会員割引あり

2023年度(第14期)は5月・9月より開催
【CCA】スーパーバイザー養成・認定プログラム

筑波大学エクステンションプログラム「キャリア・プロフェッショナル養成講座」を受講する

筑波大学エクステンションプログラム「キャリア・プロフェッショナル養成講座」は、キャリア支援領域における指導者レベルの人材を養成・強化することを目的に実施されているプログラムです。「キャリア・プロフェッショナル」として習得すべき知識、知見を心理学および周辺領域の観点から体系的に学ぶことができる、最新で高品質な大学院レベルのカリキュラムです。

受講料は以下のとおりです。

内容費用(税込)
キャリア・プロフェッショナル養成講座(第10期) 受講料 296,000円
※キャリアカウンセリング協会(CCA)会員(受講開始時点で会員歴1年以上の方)と日本マンパワー「キャリアコンサルタント(CDA)養成講座」修了生の方には割引制度あり

参考:筑波大学エクステンションプログラム「キャリア・プロフェッショナル養成講座

費用がかかってもキャリアコンサルタントを目指す理由

まとまった費用と時間がかかるとしても、キャリアコンサルタントの資格取得を目指す人は増えています。なぜなのでしょうか?

変化が激しく先行きが不透明で、将来予測が困難な時代。はたらく人は、自らのキャリアを臨機応変に考えながらも走り続けなければならないことが理由の一つでしょう。

キャリアコンサルタントは、キャリアについて悩む相談者の傍らにいて、話を聴き、受け止め、アドバイスする「伴走者」としての存在です。働き方も生き方も個別化・多様化していく中、より多くの人がキャリアコンサルタントによる支援を必要とすることでしょう。

キャリアコンサルタントには、企業の成長のベクトルと従業員個人の成長や幸せのベクトルをバランスをとって支援し、双方の橋渡しをする役割が期待されています。

社会経済の動向や労働政策、あるいは企業の雇用、人事制度といった働く事をめぐる環境をみる視点をもった上で、働く個人がどのように生きたいのか、どのように働きたいのかを共に考え、一人ひとり異なる自己実現に向けて支援することが、キャリアコンサルタントに求められています。

▼関連ページ
キャリアコンサルタントの将来性と注目される理由、今後の需要を解説

キャリアコンサルタントになるためにかかる費用のまとめ

最後に、キャリアコンサルタントになるためにかかる費用についてまとめました。

  1. キャリアコンサルタントの資格取得までの初期費用は約30万から50万円
  2. 専門実践教育訓練給付制度の活用で受講料の50%、最大70%給付を受けられる
  3. キャリアコンサルタントの資格更新は5年ごと、費用は約10万~
  4. GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を同時取得する費用は約2万円
  5. さらにレベルアップを目指すなら、職能団体や学術研究団体での活動や指導者養成プログラムの受講もある
  6. 先行きが不透明で将来予測が困難な時代、キャリア支援サービスは継続的に必要不可欠